「Webライターの仕事に応募したいけれど、『過去の執筆実績(ポートフォリオ)を提示してください』という項目を見て、そっとブラウザを閉じた」
そんな経験はありませんか?
「実績がないと採用されない。でも、採用されないと実績が作れない」 この「卵が先か、ニワトリが先か」のようなジレンマは、すべてのWebライターが最初にぶつかる壁です。私も最初はそうでした。
でも、安心してください。実績は、クライアントから貰うものではなく、自分で作ってしまえばいいのです。
この記事では、未経験からWebライターになった私が、実績ゼロの状態から最初の案件を勝ち取るための「ポートフォリオの作り方」を解説します。 WordPressや難しいデザインスキルは一切不要です。今日からできる方法で、ライターへの第一歩を踏み出しましょう!
目次
未経験でもOK!ポートフォリオに載せるべき3つの内容
そもそもポートフォリオとは、クリエイターにとっての「履歴書」兼「作品集」のことです。 クライアントは、これを見て「この人はどんな文章を書くのか?」「スムーズにやり取りできそうか?」を判断します。
未経験の方が載せるべき情報は、大きく分けて以下の3つです。
①自己紹介と得意ジャンル
まずは「自分が何者か」を伝えます。 ライティングの実績がなくても、これまでの人生経験や本業の知識は立派な武器になります。
- 経歴: 接客業、営業、事務、子育て経験など
- 得意ジャンル: 趣味や本業で詳しいこと(例:節約術、キャンプ、ガジェット、映画、恋愛など)
「書く仕事は未経験ですが、〇〇(本業)の経験を活かし、読者の悩みに寄り添う記事執筆が可能です」とアピールしましょう。
②サンプル記事(これが最重要!)
ここが採用の可否を分けるポイントです。 「過去に仕事で書いた記事」がなければ、「架空のテーマで書いた記事」を見せればいいのです。
クライアントが見たいのは「掲載されたサイトの有名さ」ではなく、「あなたの文章力」そのものです。自分で書いたブログ記事やnoteでも、十分な判断材料になります。 (※具体的な書き方は次の章で解説します!)
③対応可能なツール
Webライターの仕事は、文章を書くだけではありません。連絡や納品に使うツールのスキルも重要です。
- 執筆ツール: Word, Googleドキュメント, WordPress(入稿経験があれば)
- 連絡ツール: Chatwork, Slack, Zoom
- その他: Notion, Canva, 生成AI(ChatGPT/Gemini)
特に「Googleドキュメント」や「Chatwork」は必須級です。「基本的な操作は問題ありません」と書いてあるだけで、クライアントは安心して仕事を任せられます。
無料ブログやnoteで「サンプル記事」を書こう
「サンプル記事を書くといっても、自分のブログを持っていないし……」 「WordPressを立ち上げるのは難しそう」
そこで止まってしまうのはもったいないです! ポートフォリオ用の記事を作るなら、「note(ノート)」という無料サービスや、「Googleドキュメント」をそのまま使うのが一番の近道です。
これらは登録してすぐに書き始められますし、デザインがシンプルで読みやすいため、クライアントへの共有もURLを送るだけで済みます。
どんなテーマで書けばいい?
日記のような「今日はランチを食べました」という記事では、ライティングスキルは伝わりません。 「読者(誰か)の役に立つ記事」を意識して書いてみましょう。
- 映画・ドラマのレビュー: あらすじだけでなく、「どんな人におすすめか」「見どころはどこか」をまとめる。
- 愛用品(ガジェット・コスメ)の紹介: 使ってみたメリット・デメリット、購入すべき理由をプレゼンする。
- 体験談・ノウハウ: 「〇〇の資格に一発合格した勉強法」「我が家の時短家事テクニック」など。
クライアントが見ているのは、「読みやすい構成(見出し)になっているか」「誤字脱字がないか」「論理的に書かれているか」です。 これらが守れていれば、無料ブログの記事でも「この人は即戦力になりそうだ」と判断してもらえます。
生成AI(ChatGPT/Gemini)は使えると書くべき?
最近、Webライター業界で急速に注目されているのが「生成AI(ChatGPTやGemini)」の活用スキルです。
未経験者の中には「AIを使うなんてズルじゃないか?」「バレたら評価が下がるのでは?」と不安に思う方もいるかもしれません。 しかし、現実は逆です。今は「AIを使いこなして、効率よく高品質な記事を書けるライター」が求められています。
もしあなたがGeminiなどのAIツールを使えるなら、ポートフォリオの「使用ツール」や「アピールポイント」の欄に、堂々と書いてしまいましょう。
- 「Gemini Advancedを活用し、最新情報の素早いリサーチが可能です」
- 「AIで構成案を作成し、効率的な執筆を行います(もちろんファクトチェックとリライトは念入りに行います)」
このように書くことで、「新しい技術を柔軟に取り入れられる人」「作業スピードが速そうな人」というポジティブな評価に繋がります。 特に大量の記事作成が必要なメディアなどでは、AIスキルは強力な武器になります。
まとめ
「実績がないから応募できない」というのは、実はただの思い込みです。
クライアントが求めているのは「過去の栄光」ではなく、「今、ちゃんと仕事をしてくれる実力があるか」です。
- noteやGoogleドキュメントを開く。
- 自分の好きなテーマ(映画や趣味)で、読者に役立つ記事を1本書いてみる。
- その記事のURLをコピーする。
たったこれだけで、あなたの「ポートフォリオ(実績)」は完成です。 高価なサーバーを借りてブログを作ったり、凝ったデザインのサイトを作る必要はありません。
「サンプル記事として、私のnoteをご覧ください」 応募文にそのURLを貼るだけで、あなたの採用率は劇的に変わります。
さあ、まずは「最初の一本」を書いてみましょう。その一本が、あなたのWebライターとしてのキャリアを切り開く鍵になります!