目次
はじめに

「古本せどりって、副業として本当に自分に合うのかな」「やれば稼げると聞くけれど、続けられるかが不安」——そんな疑問を持ったまま、情報を探している方も多いと思います。古本せどりは、誰にでも向いている副業ではなく、生活リズムや考え方が合う人だけが無理なく続けられるやり方です。大切なのは、稼げそうかどうかを想像することではありません。
毎月どれくらいの時間を使えそうか、1冊あたりにどの程度の利益が残るのか、それを自分の日常に当てはめたときに違和感がないかを確認することです。先に「月に使える作業時間」と「1冊で得たい利益」を具体的に置いてみると、始めるかどうかで悩み続けることはなくなります。この記事では、勢いで進む前に一度立ち止まり、自分の生活に照らしながら順を追って確認していくポイントだけを、分かりやすく整理していきます。
「古本のせどり」は今から始めても稼げる副業なの?
古本せどりは、今からでも「稼げるかどうか」より先に、あなたの生活の中で実際に回せるかを確かめてから始める副業です。やる前に、仕入れに使える時間・移動できる範囲・在庫を置けるスペースを自分の現状で書き出し、週に何日動けるのか(週末だけか、平日も動けるか)を決めておけば、始めるかやめるかで迷いにくくなります。
初心者でも続けられる仕入れ時間を確保できれば稼げる
はじめて古本せどりを調べる段階では、まず「利益はいくら出るか」よりも、仕入れに使える時間を毎週ちゃんと確保できるかを先に当てはめてください。目安は、週に2〜3回、1回あたり1〜2時間をブックオフ等の店内で「棚を見る+スマホで相場確認」に使えるかどうかです。これが難しい場合は、予定を詰めたまま始めず、行ける曜日を固定する/寄れる店舗を1〜2店に絞る/滞在時間を最初から60分で区切るなど、続けられる形に変えてから動きます。
店では、棚を見ながらスマホで価格を調べる作業が中心になるので、その場で1時間以上、集中して同じ動きを続けられるかを一度試してください。たとえば「今日は60分だけ」と決めて、入店→相場チェック→カゴに入れる/戻す→レジまでを1セットとして回せるなら、仕入れの型が作れます。逆に、10〜20分で疲れてやめてしまう、検索が面倒で手が止まる、店舗に行く時間が毎週バラついて組めない場合は、先に生活の中に“仕入れの枠”を作るほうが現実的です。
まずは1週間の予定表に、移動込みで2〜3コマ入れられるかだけ確認してください。
週に3回以上仕入れに使える時間を確保できないなら稼げない
週末だけしか動けない生活だと、店に行く回数が少なくなり、棚を見て「売れる本」に当たる機会も減ります。まずは1週間の予定を見て、仕入れ(移動+店内作業)を週3回入れられるかを確認してください。目安は、1回60分以上(移動込みなら90分程度)を確保し、店内では棚チェックとスマホ検索を止めずに続ける時間を作ることです。
次に、検索と検品に使える時間を合計して、週3時間取れるかを当てはめます。たとえば、平日に「30分×3日」、週末に「90分×1日」で合計3時間のように、短い枠でも積み上げられるなら形になります。逆に、週3回の外出が組めない、または検索・検品の合計が週3時間に届かない状態なら、古本せどりはここで一度やめてください。無理に始めても、仕入れが空いて感覚が途切れ、手が止まる日が増えます。時間を増やせる見通しが立ってから、週3回の枠を先に作って再開するほうが現実的です。
月3万円を「上限」として考えられるなら稼げる
古本せどりを始める前に、まず「月いくら欲しいか」を上げる目標ではなく、上限(ここまでで十分)として決めてください。月3万円を上限に置ける人は、作業量を現実的に組みやすく、途中で無理が出にくくなります。逆に「もっと上を狙わないと意味がない」と感じる場合は、必要な作業量が一気に増えて生活に入りきらなくなることがあります。
目安として、1冊あたりの利益が300円前後だとすると、月3万円は100冊(300円×100冊=30,000円)が必要になります。月に10冊で満足したいなら目標は3,000円前後になり、月に100冊以上を想定するなら、仕入れ・出品・発送までを日常のルーティンに入れる必要が出ます。だから先に、月3万円で止めていいのか/月3万円では足りないのかを自分で決めてください。
決め方はシンプルで、今の生活費や趣味代に当てはめて、月3万円が「助かる」「これで十分」と言えるなら、その金額を前提に作業量を組み立てます。月3万円が物足りなくて上を追い続けそうなら、古本せどりを始める前に、必要冊数が増える前提で時間と動線を作れるかを先に見直したほうが安全です。
月3万円以上を最初から目標にするなら稼げない
最初から月3万円以上を目標に置くと、仕入れの冊数が増えるだけでなく、検品・出品・保管・発送までの作業が毎週積み上がり、生活の空き時間に収まりにくくなります。副業として週に数時間しか使えない人は、金額だけ先に引き上げると、やることが増えて手が回らなくなります。月3万円以上を最初から狙うなら、まず自分のスケジュールに“増える作業”を入れられるかを確認してください。
目安として、1冊あたりの利益が300円前後なら、月3万円は100冊以上の販売が必要になります。100冊売るには、売れる本を仕入れる回数が増え、家での検索・検品も増え、売れた分だけ梱包と発送が発生します。たとえば「平日は週2回しか動けない」「夜は30分しか作業できない」「週末は家の予定が埋まりやすい」状態のまま月3万円以上を掲げると、途中から出品が溜まり、発送が遅れ、仕入れにも行けなくなります。
月3万円以上を目標にしたくなったら、古本せどりはそこで一度止めて、先に小さく回してください。最初は月3,000〜10,000円程度の売上で、仕入れ→出品→売れる→発送→入金の流れを一通り経験し、生活の中で無理が出ない形を作ります。その流れが崩れずに回せるようになってから、作業時間と回数を増やして金額を上げるほうが、現実的に続きます。
古本せどりを続けていいかを判断するポイント
古本せどりは、「今月たまたま利益が出たか」では続けるかを決めません。あなたが決めた最低ラインを超えているかだけを確認し、超えていないなら手を止めます。この章では、1冊あたりの利益と、仕入れから出品・梱包までを含めた作業時間あたりの利益の2つだけを見ます。この2点が最低ラインに届かない状態が続くなら、古本せどりを続ける意味はありません。
1冊あたりの利益が200円以上なら続けていい
ブックオフで棚を見ていると、「すぐ売れそう」と感じる本でも、実際に計算すると利益が100円未満になることがあります。手に取ったらその場でスマホ検索をして、販売予定価格から手数料と送料を引いたあとに、手元にいくら残るかを必ず確認してください。ここで残りが200円以上なら、その本は仕入れて作業を続けても形になりやすいです。
確認のしかたはシンプルで、「売れる価格」→「手数料・送料を引いた残り」→「仕入れ値を引いた利益」の順に見ます。たとえば、残りが200円を切る本を拾い始めると、同じ売上を作るために出品冊数と梱包回数が増え、作業が生活に入りきらなくなります。反対に、200円以上を最低ラインにしておくと、仕入れの段階で候補が自然に絞れ、出品していく冊数も現実的な範囲に収まります。
「300円以上だけに絞る」のか、「200円以上なら拾う」のかは、あなたが使える時間で決めてください。作業時間が少ない人ほど、200円未満は買わないと決めておくほうが迷いが減ります。回転重視で100円台も拾いたくなったら、その分だけ出品と発送が増える前提で、まずは200円ラインを崩さずに回してから検討するほうが安全です。
利益が200円未満の本は仕入れない
本を手に取ったら、その場でスマホ検索をして、販売価格から送料と販売手数料を引いたあとにいくら残るかを先に出してください。ここで残りが200円未満になる本は、仕入れ値が安く見えても、移動時間や検品・出品の手間を入れると割に合わなくなります。棚に在庫が多く見えても、200円に届かない時点でカゴに入れず、その場で棚に戻すのを徹底します。
やりがちな失敗は、利益額を見ずに「数が取れそう」「回転が早そう」で拾ってしまうことです。これを続けると、出品数だけが増えて、梱包や発送の回数が積み上がり、家のスペースも取られていきます。結果として、作業が追いつかず在庫が残りやすくなります。
仕入れの基準はシンプルに固定します。送料と手数料を引いた残りが200円を下回る本は買わない。迷ったら買わずに戻す。この動きを入れるだけで、仕入れの段階で無駄な在庫が増えるのを止められます。
作業時間1時間あたりの利益が500円以上なら続けていい
古本せどりは、店で仕入れる時間よりも、家に帰ってからの検索・検品・出品・梱包・発送に時間を取られやすいので、最初に「1時間でいくら残ったか」を数字で出してください。やり方は簡単で、まず1週間だけ、作業のたびに開始と終了の時刻をメモします。対象は、仕入れ(移動込み)・検索・検品・梱包・発送までの全部です。その週に確定した利益(売れた分の利益合計)を合計し、利益÷作業時間で1時間あたりの利益を出します。
この計算で、1時間あたりの利益が500円以上なら、今のやり方でも続ける価値があります。たとえば、1週間で作業が合計6時間なら、利益が3,000円以上残っていれば500円/時間を超えます。逆に、作業時間だけ増えて利益が付いてこない週が続くなら、仕入れ方か作業の流れが生活に合っていません。
特に見直しが必要なのは、移動時間を含めた仕入れ1回が2時間を超えるパターンです。2時間超えが当たり前になると、仕入れ回数が落ちやすく、家の作業も後ろ倒しになって、結果的に利益が伸びにくくなります。近い店舗に絞る、寄り道で行ける時間帯に固定する、店内の滞在を60分で切るなど、時間の枠を先に決めたうえで、作業時間と利益を毎週並べて確認してください。
1時間あたりの利益が500円を超えないならやめる
古本せどりを続けるか迷ったら、まず1週間だけ「作業に使った時間」と「確定した利益」を数字で出してください。仕入れ(移動込み)・店内検索・家での検品・出品・梱包・発送までを全部合計し、利益を作業時間で割ります。ここで1時間あたり500円を超えない状態が続くなら、いったん古本せどりはやめてください。利益が少し出ていても、時間単価が低いままだと、生活の中で優先順位が下がって長く続きません。
目安は分かりやすくしておくと迷いません。たとえば、作業が合計6時間なら、利益が3,000円を超えていないと500円/時間に届きません。作業が合計10時間なら、利益が5,000円を超えていないと届きません。この計算で届かない週が続くなら、仕入れ数を増やす前に、いったん手を止めます。
やめる前にやることは「作業を増やす」ではなく「流れを変える」です。近い店舗に絞る、滞在時間を60分で区切る、利益200円未満を拾わないなど、やり方を変えても時間単価が上がらないなら、古本せどりに時間を追加しないで、別の副業に切り替えるほうが現実的です。500円/時間を超えないなら古本せどりはやめましょう。
古本せどりを「継続できるかどうか」で判断するためのポイント

古本せどりは、手順が同じでも「しんどい」と感じるポイントが人によって違います。実際に店へ行って棚を見続けても平気な人もいれば、外出よりも家で画面作業を続ける方がラクな人もいます。
続けられるかを確かめるなら、仕入れをする場所(店舗に行く/家で探す)と、作業に使える時間帯(平日夜/早朝/週末など)をあなたの生活に合わせて先に決めてみてください。その形で回せないなら、古本せどりは途中で止まりやすいので、最初からやらない選択を取る方が安全です。
ポイント①:店舗せどりの作業を継続できるか
店舗せどりを続けられるかは、気合いではなく「外出を毎週の予定に入れられるか」で決まります。まず自宅から行けるブックオフ(または中古書店)を地図で洗い出し、30分以内で行ける店舗が2〜3店あるかを確認してください。店舗が遠い場合は、移動だけで疲れてしまい、仕入れの回数が減りやすくなります。
次に、1週間の予定表に「店舗せどりの枠」を入れます。目安は週2〜3回、1回あたり60〜90分(移動込み)です。平日にこの枠が取れないなら、週末だけで回すことになり、天候や混雑で予定が崩れやすくなります。実際に、雨の日や混んでいる日でも「今日は60分だけ」と決めて店に入れるなら、店舗せどりは生活に馴染みます。
行く曜日と時間を決めて入店し、棚を見る→スマホで相場確認→カゴに入れる/戻すを60分続けます。この1回が「疲れて終わる」のか「次も同じ枠で行ける」と感じるのかで、店舗せどりを作業として組み込めるかがはっきりします。外出の枠を毎週入れられない場合は、店舗せどりを前提にせず、別のやり方に切り替えたほうが無理が出ません。
ポイント②::電脳せどりの作業を継続できるか
電脳せどりを続けられるかは、移動の有無ではなく「画面の前で検索する時間を毎週確保できるか」で決まります。まず、家で作業できる時間帯を決めてください。夜や早朝に時間が取りやすい人は、毎日30分〜1時間の枠を作りやすく、電脳せどりと相性が出ます。逆に、帰宅後は疲れて画面を見る気力が残らない人は、続かなくなりやすいです。
次に、検索作業を「やる日」を固定します。目安は週3〜5日、1回あたり30〜60分です。電脳せどりは、仕入れのために商品ページを開いて相場を確認し、条件に合うものだけを選ぶ作業が中心になるので、まとまった時間よりも、短い時間を繰り返せるかが大事です。作業する場所も決めて、机に座ったらすぐ検索に入れる状態を作っておくと止まりにくくなります。
タイマーを60分にして、画面で相場を調べる作業を続けてください。途中で集中が切れて別のサイトを見始める、目が疲れて止まる、検索が面倒で手が止まるなら、電脳せどりは生活に入りにくい形です。反対に、60分が終わっても「もう少しできる」と感じるなら、夜や早朝の枠を使って仕入れから発送までを回せます。画面作業を継続できない場合は、電脳せどりを前提にせず、別のやり方に切り替えたほうが無理が出ません。
ポイント③::その古本のジャンルの細かい確認作業を続けられるか
古本せどりで手が止まりやすいのは、仕入れよりも「ジャンルごとの細かい確認」を面倒に感じ始めたときです。まず、扱いたいジャンルを2つに絞って、実際の作業を想像ではなく手で確かめてください。やることは、同じジャンルの本を5冊用意して、状態確認→出品用の説明文作成までを一気にやります。ここで「これなら毎回できる」と感じるジャンルが、あなたに合うジャンルです。
確認する内容は、どのジャンルでも共通して必要になります。たとえば、カバーの有無、焼け・シミ、折れ、書き込み、付録やCDの欠品を見て、見つけた点をそのまま説明文に入れます。実用書のように回転が早い本は、数を扱う分だけ確認と入力の回数が増えます。専門書のように価格が高めの本は、売れるまでが長くなりやすく、その間の在庫管理が増えます。どちらが楽かは、利益ではなく「作業として疲れにくいか」で決まります。
薄利多売が合う人は、同じ確認を繰り返しても苦になりにくく、30冊、50冊と数が増えても一定のペースで処理できます。少数管理が合う人は、確認に時間をかけても苦にならず、数冊を丁寧に仕上げるほうが疲れません。状態確認や説明文の作成を「毎回やる前提」で考えて、続けられそうにないジャンルは最初から扱わないほうが、途中で止まりにくくなります。
古本せどりを続けられる人と続けられない人の違い
古本せどりは、昔の感覚のまま「店を回って数を拾う」だけでは通りにくい場面が増えています。店舗の値付けもオンラインの相場も動きやすく、同じ作業をしても利益の出方に差が出ます。続けられる人は、相場の変化に合わせて仕入れ方や売り方をその都度変えられます。
逆に、作業量だけを増やして同じやり方を繰り返す人は、時間だけ消えて結果が変わらない状態に入りやすくなります。この章では、続けられる条件と、途中で止まりやすい条件をはっきり分けて整理します。
仕入れ前に本の販売相場を必ず確認する人は古本せどりを続けられる
古本せどりを続けられる人は、仕入れの時点で「売れる価格」を先に確かめて、利益が残る本だけを買っています。店で本を手に取ったら、その場でスマホで販売相場を確認し、販売価格から送料と手数料を引いた残りを出してください。残りから仕入れ値を引いて、利益が基準に届かない本はその場で棚に戻す。この動きを毎回やるだけで、無駄な在庫が増えにくくなります。
店舗に行く時間帯も固定します。平日や開店直後に行ける人は、棚が荒れる前の時間を使えて、確認作業もスムーズに進みます。週末しか動けない場合でも、行く店と滞在時間を決めて、「入店→相場チェック→買う/戻す」を同じ手順で回します。気分で回り方を変えないほうが、仕入れの精度が落ちにくくなります。
発送も毎日やらず、まとめて終わらせます。たとえば、週2回など曜日を決めて梱包と発送を一気に終わらせると、日々の負担が減って作業が続きます。仕入れ前の相場確認、行く時間帯、発送日までをセットで固定できる人ほど、古本せどりを習慣として回しやすくなります。
仕入れる前に、その本の販売価格と手数料を含めた相場を必ず検索するなら古本せどりを続けていい
棚から本を取ったら、すぐレジに持って行かずに、その場でスマホ検索を入れてください。見るのは「だいたい売れそうか」ではなく、販売価格(販売履歴の相場)と手数料を引いた後に残る金額です。ここまで確認してからカゴに入れる習慣があるなら、古本せどりは続けても崩れにくくなります。
やることは毎回同じで大丈夫です。本を手に取る→販売履歴で相場を見る→手数料と送料を考えた残りを出す→利益が残るなら買う/残らないなら棚に戻す。この手順を1冊ごとに省かない人は、仕入れの段階で余計な在庫を増やしにくく、家に帰ってから「思ったより利益がない本」が積み上がるのを防げます。
逆に、忙しい日や気分で検索を飛ばして「とりあえず買う」をやり始めると、在庫管理が一気に崩れます。1回の仕入れでも相場確認を省かず、買う前に価格と手数料までセットで確認できるなら、そのまま古本せどりを続けてください。検索を省くなら、そこで止めるほうが安全です。
仕入れ前に相場で利益が出るか判断できない人は古本せどりを続けられない
古本せどりを続けられない人の共通点は、仕入れの段階で「この本は利益が残るか」を決めきれずに、店内を回るだけで買ってしまうことです。仕入れ基準を持たないまま棚を見ていると、結果的に利益の出ない本が増えやすくなります。まずやるべきことは、買う前にスマホで相場を見て、販売価格・手数料・送料を含めた残りを出し、利益が残る本だけをカゴに入れることです。
価格差だけを見て大量に仕入れると、売れるまでの期間が伸びやすくなります。家に在庫が増え、出品の手間も積み上がり、結局は値下げを繰り返して在庫を減らす流れになりがちです。こうなると、作業量は増えているのに、手元に残る利益は増えません。
店に行ったら、1冊ごとに「買う/戻す」をその場で決める形にしてください。相場確認が面倒で検索を飛ばす日が出る、利益が残るか分からないまま“とりあえず買う”が増える、という状態なら古本せどりは続きません。先に基準を決めて、相場で利益が残る本だけを仕入れられる形にできないなら、ここで古本せどりは止めたほうが安全です。
仕入れ前に相場検索をして利益が出るか判断できないなら古本せどりはやらない
古本せどりを始めるなら、仕入れの前に相場検索をして「この本は利益が残る」と言い切れる状態を作ってください。棚から本を取ったら、その場でスマホで販売履歴を確認し、販売価格から手数料と送料を引いた残りを出します。残りから仕入れ値を引いて利益が出ない本は、レジに持って行かずその場で棚に戻す。この確認ができないなら、古本せどりはやらないほうが安全です。
最初から「どうせ売れないから値下げで動かす」と考えて仕入れると、利益が薄くなり、梱包と発送だけが増えていきます。回転が遅い本を抱え続けると、家の保管スペースも取られ、出品の手間も積み上がります。結果として、売るために価格を下げ続ける本が増え、作業のわりに手元に残るお金が減っていきます。
「値下げしないと動かない本が増えてきた」と感じたら、仕入れのやり方を続けないで止めてください。値下げありきで買うのではなく、買う前に相場検索で利益が残る本だけを仕入れる。この動きができないなら、古本せどりは最初から選ばないほうが失敗を増やしません。
古本せどりを始めたい人のための最終チェックポイント

古本せどりは、出品の準備だけ整えて始めると、あとから手続きや環境の不足で止まりやすくなります。副業でも、古本を仕入れて売ることを繰り返すなら、許可が必要になるため、先に確認して取っておきます。
あわせて、在庫を置く場所と、梱包・発送をする場所(段ボールや資材の置き場、発送に行ける導線)を実際の生活スペースで確かめてください。ここが用意できないなら、始めるのは一度やめて、環境を整えてからにします。この章では、作業を始める直前に確認しておくことだけを扱います。
古本せどりを始めれない人・始めてはいけない人
古本せどりを始められない人は、気合いの問題ではなく、生活の中に「作業の枠」と「置き場」を作れない人です。まず、仕事終わりや早朝に30分〜1時間の作業時間を週に複数回取れるかを確認してください。帰宅後は疲れて座るだけで終わる、平日はまとまった時間が一切取れない場合は、仕入れても出品が溜まりやすくなり、途中で止まりやすくなります。
次に、在庫の置き場を決めます。段ボール1箱でも、本はすぐに場所を取ります。家族と共有しているリビングや通路に本を置き始めると、生活動線が変わり、片付けのストレスが増えます。本を置く棚や箱を最初に1つ決めて、そこからはみ出すなら仕入れを止めるくらいに決めておくと、生活が崩れにくくなります。在庫スペースを作れない場合は、最初から古本せどりに向きません。
最後に、発送の環境を確認します。売れたあとに梱包と発送ができないと、対応が遅れて評価や取引の負担が増えます。夜に作業ができない、梱包資材を広げられない、発送に行ける時間が限られる環境なら、販売後の対応が詰まりやすいです。作業時間(検索・検品・梱包)と保管場所を生活の中に用意できない場合は、古本せどりは始めないほうが安全です。
古物商許可が取れない人
継続して本を仕入れて販売するつもりなら、古物商許可が必要になる場面があります。許可を取らずに続ける形にしたくない人は、最初に「申請する前提で動けるか」を確認してください。申請先は営業所(自宅など)の所在地を管轄する警察署で、申請手数料は19,000円かかります。必要書類として、個人の場合でも住民票(本籍記載)・身分証明書・略歴書・誓約書などが求められます。
この準備に時間と手間をかけるつもりがない、手数料を出す予定がない、書類を揃える作業を避けたいと感じるなら、この時点で古本せどりは止めてください。許可が必要になってから慌てると、販売の動きだけ先に進んでしまい、後から整えることが増えます。
許可を取る前提で動ける人は、先に「申請に向けた作業」を予定に入れて進めます。一般的に、申請から許可証の交付までおおむね40日程度かかるとされます。
まとめ
古本せどりは、「何を仕入れるか」や「どのジャンルが稼げるか」を先に考える副業ではありません。最初に確認するのは、自分の生活の中に仕入れ・検索・検品・出品・発送という作業を無理なく入れられるかどうかです。週に何回店舗へ行けるのか、画面作業に何時間使えるのか、在庫を置く場所や発送の時間を確保できるのか。この土台が整っていないまま始めると、利益よりも負担が先に増えて手が止まりやすくなります。
この記事では、続けられるかを見極めるために、週の作業回数・1冊あたりの利益・1時間あたりの利益という具体的な目安を置きました。たとえば、利益200円未満の本を仕入れない、作業時間1時間あたり500円を下回るなら止める、といった基準を先に決めておくと、店内や自宅で迷う時間が減ります。相場検索を省かず、利益が残る本だけを仕入れる動きを続けられるかも、長く続く人と途中で止まる人の大きな差になります。
また、店舗せどりか電脳せどりか、回転重視か少数管理かといったスタイルは、作業の相性によって選び方が変わります。外出を週に複数回入れられる人は店舗型が合いやすく、夜や早朝に画面作業の時間を確保できる人は電脳型が続きやすくなります。扱うジャンルについても、状態確認や説明文作成を繰り返しても疲れにくいかどうかを基準に選ぶことで、作業が日常の流れに馴染みやすくなります。
そして、古本せどりは「誰でも始められる副業」ではなく、始めない選択も含めて考えるものです。作業時間が取れない、在庫スペースが確保できない、発送環境が整わない、古物商許可を取る予定がないなど、前提条件が揃わない場合は、無理に始めないほうが生活の負担を増やさずに済みます。条件を整えられる人だけが、小さく回しながら経験を積み、作業量と利益のバランスを自分のペースに合わせて広げていきます。
古本せどりは「やり方を覚える前に、自分に合うかを数字と行動で確かめる副業」です。続けられる条件を先に置き、そこに当てはまる範囲だけで動く。この順番を守ることで、途中で迷う時間を減らし、生活を崩さずに取り組める形を作ることができます。